ネットワークの速度が遅いと感じたときには、lanケーブルをチェックすることによって簡易的ではありますが、ネットワークの速度を確認することができます。
例えば、ケーブルのコネクタが4本しか結線されていない場合は100Mbpsの通信速度しか出ていないことがあるのです。この状態であればネットワーク機器が高性能で高速なデータ転送が可能であったとしても100Mbpsのデータ転送しかできないことを意味しています。100Mbpsは一秒間で10メガバイトの情報しか転送できないので、大型のファイルを取り扱うときには速度が遅くなってしまうことがあります。
lanケーブルをチェックすることでデータ転送の品質についても知ることができます。例えばケーブルの内側にシールドが施されているSTPケーブルであれば外部からの電磁波の影響を受けにくく、パケットが欠落しないので安定した転送が可能です。特にUDPでリアルタイム通信を行うときにはこのシールドが施されているlanケーブルを使用しているかをチェックすると良いでしょう。
他にも光ファイバーケーブルであればlanケーブルの構造そのものが根本的に異なっているので非常に見分けやすいです。光ファイバーケーブルは従来のlanケーブルとは違って非常に高速なデータ転送が可能になるので、大容量のファイルを転送していても速度の低下はありません。もしデータ転送に異常が発生している場合はケーブルではなくネットワーク機器に問題が発生している可能性が高いと言えるでしょう。
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