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ケーブル保護に使われる塩化カルシウム

現代社会においてケーブルの存在は欠かせないものであり、例えば電線だったりネット回線などで用いられています。

そのため社会をひそかに支えている道具ともいえるケーブルですが、常に野外に設置されているものなので環境による負担が大きいのです。特にケーブルにとって厄介なのが凍結であり、凍結をしてしまうとケーブルの中にある配線が凍ってしまい少しの衝撃でも切断してしまいます。それでは安全に使用することが困難になるので、そこでケーブル開発企業が開発したのが塩化カルシウムを使用した保護ケースです。

塩化カルシウムは炭酸ナトリウムや水酸化カルシウムを主原料とする物質で、一般的には食品添加物として豆腐など食品を固めるために用いられます。なぜ食品添加物として用いられる塩化カルシウムが保護ケースの原料として使われるのかというと、この物質は水に溶けやすい性質を持っているからです。水に溶けて分子の中に入り込むと、その水の表面を覆って膜を作ります。これが食品で固める構造なのですが、この構造をうまく利用すると氷点下以下の温度になっても塩化カルシウムが氷になることを防ぐため凍結しないのです。

実際に東北や山間部など降雪地帯の多くはこの塩化カルシウムを道路の常備しており、冬が降る前に道路や屋根に巻いておくことによって積雪を防ぎ事故を防いでいる役目を担っています。そのため保護ケースとして野外に設置する前に設置しておくことによって、冬場の凍結を防ぎ耐久性維持に役に立っているのです。

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